LOST SONG
https://gyazo.com/154a2ed14b123aed711f40f9c0a0a491
ある村に、祖父、姉、弟と暮らすリンという少女がいた。歌を歌うことで傷を治せる不思議な力の持ち主のリンは歌が好きで、いつか王都に行って楽団に入るという夢を持っている。 しかし、そんな平和な村での日々は突然押し寄せた王都兵により、打ち砕かれる。リンが弟のアルとの外出から帰ると、家々は焼き尽くされて人々が死んでいる。リンの家も焼かれて祖父は殺され、瀕死の姉はリンに「夢をあきらめないで」と言い残し、息絶える。
悲嘆にくれるも立ち上がって村を後にしたリンとアルは、王都に向かう道で宮廷の吟遊詩人と称する女性ポニーに出会い、人柄を気に入られて同行する。リンは王都兵から「歌の力を持つ」という理由で捜索され、捕らえられるも何とか切り抜ける一方、王都軍に随行する律動師アリューとモニカら姉妹の母の病を治したことから、姉妹も一行に加わる。それに先駆けて傷を治したことから知り合った王都の騎士ヘンリーと再会したリンは、彼やその知人であるドクターヴァイゼンから、リンと同じように歌の力を持つフィーニスという女性の存在を知らされる。歌の力は歌い手の命を削って発揮されるものであり、このままでは戦争の道具として扱われるフィーニスの命がいつ尽きるとも知れない。フィーニスを救いたいヘンリーはリンたちに協力を要請し、歌の力の真実を知った彼女たちは、フィーニスを救うべく最前線へ向かう。
フィーニスは歌の力を持つが、その力はリンのような癒しだけでなく、水を湧き出させたり炎を巻き起こしたりできる。そんなフィーニスはかつてヘンリーと出会い、まもなく愛し合うようになっていたが、彼女の歌の力はルード王子によって戦争に利用されてしまう。フィーニスとヘンリーは逃走を試みるも失敗して彼は死亡し、絶望したフィーニスは謎の歌を歌って隕石群を落下させたのだった。
フィーニスが歌った「終滅の歌」は命を失う代償に世界を滅ぼす歌であったが、「命を失う」とは彼女の身体が不老不死と化すことであり、生物としての枠から外れてしまうことであった。こうしてフィーニスは、自分のいるこの惑星で文明が発生しては滅亡する輪廻を見届けながら生き続けていたが、やがて天空に見える巨大な衛星が6万年後に最接近することを知った彼女は、架空の歌姫伝説を石に刻んだり絵に残したり本に書いたりと、あらゆる手段を使って流布し始める。それは、星歌祭での合唱と楽団の演奏によって「終滅の歌」の力を増幅させ、衛星を落下させてすべてを終わらせるという計画の布石であった。 まもなく、最前線に残っていたかつてのヘンリーの剣に触れたリンは、フィーニスにまつわるこの惑星の過去、衛星の最接近する日が自分たちの生きる時代、そして自分がフィーニスの捨てた「癒しの歌」から具現化して誕生した存在だったことを知る。一方、傭兵たちの頭領となっていたヘンリーは最前線へ乱入し、ポニーたちと合流する。
LOST SONG』は科学アドベンチャーシリーズだった!? 志倉千代丸氏×森田と純平監督 特別対談 - ファミ通.com